2024年6月28日
2022年度に始まった「ガストロノミーツーリズム研究会」は3期目を迎え、6月から新シーズンがスタート。2024年6月28日(金)、沼津市民文化センター大会議室にて第1回研究会が開催されました。「静岡県の酒文化」をテーマに、鈴木真弓氏の講演とパネルディスカッションを第1部で実施。第2部では試食&交流会が行われ、悪天候にもかかわらず、観光事業者や生産者、料理人ら計54名が会場とオンラインで参加しました。
◆第1部 講演
第1部では、しずおか地酒研究会および駿河茶禅の会を主宰する鈴木真弓氏にご登壇いただき、「日本酒」についてご講演いただきました。鈴木氏は、静岡県の日本酒づくりにおいては「酵母」「水」「杜氏」の3つが重要であると述べ、なかでも静岡らしい日本酒が生まれる背景には、豊富で良質な「水」の存在があると強調しました。静岡の酒造りにとってこの水は欠かせないものであり、「他県には真似できない」と力強く語られました。
続いて行われたパネルディスカッションには、鈴木真弓氏、沼津工業技術支援センター バイオ科の鈴木雅博氏、静岡大学人文社会科学部法学科の横濱竜也教授が登壇。静岡酵母の開発をはじめ、伝統と革新を融合させた酒造りの取り組み、静岡地酒の普及や新たな客層の開拓に向けた環境づくりなど、多角的な視点から「静岡地酒」について活発な議論が交わされました。
◆第2部 交流会
今回の交流会では、酒造好適米(酒米)と飯米で作ったおにぎりの食べ比べに加え、地元・沼津の日本酒に合う乾き物もご用意。参加者の皆さまには、高嶋酒造の銘酒「白隠正宗」とともに、「甘酒」も味わっていただき、静岡の酒文化を五感で楽しんでいただくひとときとなりました。
★詳しい研究会報告はこちらから
https://sites.google.com/view/shizuoka-gastronomy3/report1/report6?authuser=0